ワットシーアラム遺跡 / Wat Prasat Silaram

 

 ワットシーアラム遺跡(Wat Prasat Silaram)は、タイ東北部(イサーン地方)のスリン県にあるクメール遺跡です。
 ジャヤーヴァルマン7世が統治した時代である12世紀後半から13世紀前半に領土内に整備された施療院(現在の病院に相当する施設)の遺跡です。
 この複合寺院は、ラーメースワン(在位1369-1370年〈後・1388-1395年〉)により創建され、その後、ボーロマトライローカナート(在位1431-1488年)によって1434年に再構築されたものと考えられる。
 また、アユタヤの王室の史記によれば、1369年、ラーメースワンにより父ラーマーティボーディー1世(在位1351-1369年)の火葬の場に建立されたことがうかがえる。
 1650年にオランダの美術家により描かれた首都アユタヤの油彩画 Iudea (アムステルダム国立美術館所蔵)およびヨハネス・フィングボーンス(英語版)(1616/17-1670年)の地図(1665年)には、その場所に1基の塔堂(プラーン、prang)といくつかの仏塔(チェーディー、chedi)および1基の礼拝堂(ウィハーン、wihan)が認められる。
 1687年の不詳のフランス人に製作された地図は、この場所を Grande Pagode (「大仏塔」)と記している]。
 1685年のギー・タシャール(英語版)(1651?1712年)の詳細な報告により[2][5]、王ナーラーイ王(在位1656-1688年)統治時代であった1665年から1685年のうちに寺院は大幅に拡張されたと考えられる。
 この時代に、中央の塔堂には小形の塔堂が4方向すべてに追加され、それにより十字形を構成するようになった。
 同時に中央基壇を囲む回廊 (Phra Rabieng) が構築された。
 1741年(-1742年)には、王ボーロマコート(在位1733-1758年)のもとでさらに大きな改修がなされた[2]。「プララームも等しく荒廃していたため王はそれを思いやり、完全に再建ことを宣言した。
 これは完成するまでに1年以上かかった。
 その後、王は3か所の主要寺院すべてにおいて落成の式典をそれぞれ開き、大勢の僧侶に十分な供物を捧げて、各寺院で3日間におよぶ祝宴を催した」。
 王ボーロマコートの拡張は、中央塔堂の周りの第2基壇、東西にある大礼拝堂、北側と南側の一連の仏塔であったと考えられる。
 寺院の前にノーンソーン (Nong Son、) と呼ばれる池が、おそらく都が創設される以前よりあった。
 王宮、ワット・マハータート、ワット・ラーチャブーラナ、それにワット・プララームを構築するため、その池沼の土により地盤を整えた。
 その後、現在のハスの花の美しい池であるブン・プララーム (Bueng Phra Ram ) がここに配置された。
 ワット・プララームは、アユタヤの主要な寺院と同じく東を向いている。
 大きな塔堂は正方形の基壇に立つ[1]。急な階段がその入口に向かってあり全高の約3分の1にまで達する。
 塔堂の内陣 (Cella) への東側の扉口以外には、3方向に偽扉がある。東側だけではなく西側にも方形の前面部 (vestibule) があり、おそらく当初はそこに小型塔堂を掲げていた。
 中央塔堂は、トウモロコシにも似た形をしており、いくつかの層はアンテフィクサやガルーダ[7]で装飾されている。
 中央基壇は南北におよんでおり、ここにはかつて2基の小さな塔堂があったが、今日では基壇壁のみが残存する。
 中央基壇の四隅には4基の大きな仏塔があり、基壇の端には約40基の小さな仏塔の遺構が並ぶ。
 4基の角の仏塔にはさまざまな姿の仏像で装飾されたレリーフが部分的に保存されている。
 この複合建造物は、小さな中庭と方形の内回廊に囲まれるが、今日では基礎壁ばかりでなく、いくつかの仏像の断片が見られる。
 東西にある2基の礼拝堂の後壁はそれぞれ回廊とつながる。また、寺院の敷地内にはいくつかの小さな礼拝堂および1基の小さな本堂(ウボーソット、ubosot)、それに数多くの仏塔の遺構がある。
 寺院に囲む池の周辺は、プララーム公園 (Phra-Ram Park) となり、小さな橋も設置されている。

 このワットシーアラム遺跡は、スリンから南西へ道なりで約16キロメートルの場所に位置しています。スリンからワットシーアラム遺跡への道順としては、まずスリン市街から南西へ約11km行った場所で、左折し(東へ)、約3km行った場所にあるワット・プラサート・シーアラム(Wat Prasat Silaram)にワットシーアラム遺跡があります。
 ワット・プラサート・シーアラムは、大きな湖(Huai Saneng)の南岸に位置し、お寺の本堂がかつての施療院の祠堂の基礎の上に建っています。



 
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